ダイヤモンドのシェイプ種類

ダイヤモンドのカット評価基準を紹介したので、それに関連するダイヤモンドのカットシェイプの種類を紹介します。

ラウンドブリリアントカット

ジュエリーとしての用途が多く最もポピュラーなシェイプになっています。皆さんもダイヤモンドと聞いて想像するのは、この58面体にカットされたラウンドブリリアントのダイヤモンドだと思います。このシェイプは光の反射や屈折率などを考慮しているので、他のシェイプと比べて最も効率よく光を反射させることが出来ます。これがポピュラーな人気の理由です。

ペアシェイプカット

ペアシェイプは洋梨の様な形をしています。また、涙のしずくにも似ているので「ティアドロップ」とも呼ばれています。上部が細く、下に行くにつれて大きく丸みを帯びてくるので、ダイヤモンドが揺れる様なイヤリング・ネックレスに使われています。

マーキスカット

ラグビーボールのような形をしているシェイプです。基本的には57面体で構成されており、楕円の両端が尖っています。聞き慣れないマーキスという単語はフランス語で「侯爵夫人」を意味し、ルイ１５世の妾であったボンバドール侯爵夫人にちなんで付けられたそうです。マーキスカットは動植物などのモチーフジュエリーを作るときによく使用されます。ダイヤモンドで作られたモチーフジュエリーを持っている方はマーキスカットのダイヤモンドを探してみてはいかがでしょうか？

オーバルカット

オーバルカットは先に紹介したマーキスカットの両端が尖っていない状態です。両端の細長い部分を「ヘッド」、サイドを「ベリー」、その間のカーブを「ショルダー」と呼び、これらは線対称なのでシェイプのグレードとしてはかなり高いです。マーキスカットと同様にオーバルカットも縦長なので指を細く見せてくれます。そのため、リング用のジュエリーとして使われることが多いです。

プリンセスカット

プリンセスという名前が付いているのも頷けるくらい綺麗なカットです。ラウンドブリリアントカットとバケットカットを組み合わせているので、カット面がとても細かく多いです。この面が細かく多いという特徴が見た目を柔らかい印象にしています。また、気品ある大人っぽさを醸し出すので結婚指輪のジュエリーとして人気のあるカットです。