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人工ダイヤモンドとは?

ダイヤモンドについて

人工ダイヤモンドとは?

人工ダイヤモンド(合成ダイヤモンド)はその名の通り人の手によってつくられたダイヤモンドです。
その化学的な構成は天然ダイヤモンドと同じ炭素です。その他にも物の硬さを表す硬度や熱伝導の高さも天然ダイヤモンドと全く変わりません。
ダイヤモンドの中で最も大切な要素である見た目も、人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと遜色ありません。どのくらい似ているかというと、毎日宝石を見ているであろうプロの鑑定士が人工ダイヤモンドを天然ダイヤモンドと間違えるくらい似ています。ダイヤモンドの模造石として有名なモアッサナイトやキュービックジルコニアでもここまで天然ダイヤモンドに似せることはできません。
そんな人工ダイヤモンドの使用用途は主に2つです。

1つ目は、天然ダイヤモンドと同じように装飾品としての使い方です。
一応天然ダイヤモンドの偽物である人工ダイヤモンドは避けられると最初は思いますが、人工ダイヤモンドを用いたジュエリーはとある層から人気があります。その層とは、エコロジストやエシカルな人たちです。なぜこの層からの人気があるのかというと、人工ダイヤモンドは採掘する必要がなく比較的簡単につくることができるからです。天然ダイヤモンドを採掘する際、山を切り開き開拓したり多くの労働者に過酷な労働をさせる必要があります。これが自然破壊や人権問題につながります。
人工ダイヤモンドにおいては、山を切り開く必要も過酷な労働をさせる必要もないので、エコロジストやエシカルな人は人工ダイヤモンドを支持するのです。

2つ目は、天然ダイヤモンド顔負けの硬度・熱・電気伝導性を活かした研磨剤や切削工具、放熱板などへの利用です。
天然ダイヤモンドと同様、炭素を原料としています。地球の内部で作られる天然ダイヤモンドに対して、人工的に成分を合成して生成されています。
人工ダイヤモンドの生成技術は著しく向上していて、鑑定士でも天然ダイヤモンドと見分けるのが難しいと言われるほどです。人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと比べて、硬さ、熱や電気の伝導性、電子の移動度に優れているため、研磨材や、1978年にアメリカが金星へ送った人工衛星の窓にも人工ダイヤモンドが使われていたそうです。

人工ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと同様に宝石としても利用されています。
人工ダイヤモンドのジュエリーは、「エコロジー」「エシカル」な考え方の人に支持されています。
「エコロジー」は自然との調和を目指す考え方で、「エシカル」は倫理的な消費を目指す考え方のことです。天然ダイヤモンドは天然資源でいずれ枯渇してしまいますし、その希少性から紛争が起こったり、鉱山を採掘することにより、環境破壊にも繋がっているという見方があります。そのため「エコロジー」や「エシカル」な考え方の人には人工ダイヤモンドが支持されているようです。

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